漫画・本レビュー

ハンターハンター クロロvsヒソカ戦 レビュー

ジャンプでクロロとヒソカの戦いを見て俺は、こんなバトル今まで見たことがない! と、感激しました。

ヒソカはクロロの戦法を正攻法と表現しましたが、確かに正攻法なのですけれど漫画的に正攻法ではないというか、クロロの戦法でバトルを面白く描くのは困難だと思うのです。何故なら、クロロの能力が特殊だからです。
もっとも、クロロとヒソカの戦い以前はここまで特殊と思っていなかったです。
と言いますのも、真偽はともかく死後に本に能力が残ること。それに、能力によっては両手を使えること。複数の能力でコンボが可能なこと。
これらの能力の特殊性が一同に会したことで更に付加価値のようなものが生まれ、複雑な要素がそれぞれ介在しました。
もともと特殊な能力だったため、この戦い以前とでは比べ物にならないほどの特殊性を認識させられました。
何が言いたいのかというともともとクロロの能力で面白い戦闘シーンを描くことは困難なはずなのに、想像しているよりもはるかに面白くなっているといいたいのです。
ゼノ、シルバ戦もかなり面白いのですが、半面クロロの戦闘の面白さの限界というかピークのようなものを感じた人は私だけじゃないでしょう。底が見えたと言いますか。
強い能力を出すのは簡単ですが、緊迫した緊張感みたいなものが失われてしまうと思いますし、簡単に能力を盗めたらそれこそピークを迎えてしまう気がします。それ以降は単調でつまらない戦闘になるでしょう。とにかく、魅力的な能力ですが、それだけ面白く描くのは困難だと思ったのです。
しかし、新たな設定を増やし複雑にしたことで面白さの幅がかなり広まりました。
しかも自然な形で能力の変更があったりして魅力も増しました。
ここまでで私がどれだけこの戦闘に特別な思いを抱いているのか察してもらえると幸いですが、ただでさえ魅力的な能力や戦法なのに、それを超越したさらに複雑な魅力がこの戦闘にはあります。
共闘か否かという話です。
共闘か否かという話は現時点で不毛です。
何故なら、どちらともとれる描写になっているからです。
共闘だと思う根拠は、戦闘終了後に団員が描かれていたこと。戦闘終了後に団員が描かれていたら共闘になるのかというと違いますが、戦闘シーンの中には怪しいと思う描写がありました。
ヒソカの釣糸発言。これは一番怪しいですし異論はないでしょう。
戦闘終了後のマチとヒソカの会話も怪しい。知らずにチームによる戦闘を強いられていた可能性があります。殺戮のパレードの理由も共闘にありそうですよね。
個人的に怪しいと思うのは、オーダースタンプとギャラリーフェイクとサンアンドムーンのコンボです。
オーダースタンプはともかく、どれも強力な能力です。本自体もコンボの内に含まれ、相当強力だということを忘れてはいけないでしょう。
サンアンドムーンのmaxの威力がどれほどの威力でどれだけの燃費かはわからないですが、そこまで沢山の人形に刻印を押せない辺り、相応の燃費性能なのでしょう。
沢山の人形をコピーするのに時間がかからないし、サンアンドムーンの刻印を押す時間もたいした時間ではないと思います。
それでも人形の数の方が圧倒的に多いのは本の燃費かサンアンドムーンの燃費に関係しているのだと思うのです。
どちらにせよ、maxの威力はある程度燃費が悪い気がします。
つまりサンアンドムーンとオーダースタンプのコンボでいっぱいいっぱいのはずなんです。
あるいはギャラリーフェイクとオーダースタンプやブラックボイスの発動等によっていっぱいいっぱいになったと捉え方も出来ますし、まだ余裕があったと捉えることも出来ます。
それでも結果的にヒソカは死んだとはいえ生き返りました。
能力のキャパシティに余裕があったのなら何故サンアンドムーンの刻印を沢山の人形に押さなかったのでしょう。
それはあれで倒せると思ったからなのでしょうが、あまりにクロロの意志と反している気がしてなりません。
個人的にはやはりキャパシティに問題があったからだと思うのです。
そのキャパシティの問題を解消するための共闘なのではないか怪しいと思いました。
コルトピのキャパシティはそれだけ魅力的ですしね。
共闘ではないと思う理由は、クロロとヒソカの間で戦いのルールや場所等が事前に話し合われたはずだからです。
そのお互いの了承にチームプレーは含まれていなかったと思うからです。ヒソカはクロロの戦法に対して正攻法と表現しました。
了承がないにしろ、ある程度の許容はあったのだろうし、能力の特性上そういう戦法を取らざるを得ないことも察していたのだと思います。
チームプレーだとしてもたいまんだとしてもヒソカは絶対にこれで勝てると思っているやつの鼻をへしおることが快感なのだからやり方にこだわりはないはずです。ですが、ヒソカは1度決めたルールややり方に対して裏切りがあったら殺すタイプの人間だと思います。なぜなら絶対にこれで勝てると思っているやつの鼻をへしおることが快感というのはそういう裏切りにも当てはまる気がするからです。
理由はどうあれ現に殺戮のパレードが始まりました。
殺戮のパレードが始まった理由は単にマチの発言を受けてヒソカが単純に納得したと考えられますが殺戮に結びつく根拠が乏しいです。
恐らくマチの発言からなにか裏切りのようなものを感じ取ったのだと思うのです。
根拠はないですが、団員から自由に能力を借りることが出来るのは脅威です。
いくらたいまんとはいえ、そこにチームプレーのようなものを戦闘後に感じて殺戮をしようと思ったのかもしれないです。

終わりに

個人的には共闘を持ちたいですが、ヒソカとクロロの会話を見て共闘ではないとも思ったので真偽はわからないです。
どちらにしてもこんなに複雑で魅力的なバトルは今までなかったです。