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パラサイト 半地下の家族 レビュー

パラサイト 半地下の家族を見て

私がパラサイト 半地下の家族を見て思った感想は、笑えるけど笑えないでした。韓国特有のジョークであったりオーバーな表現はとても魅力的で、フィクションとリアリティーのバランスが丁度良いのですが、シリアスな部分とのギャップは思考を停止させてしまうレベルで何とも言えない複雑な感情を抱かせる気がします。

そういう意味では、ものすごく期待をして見るとものすごくがっかりしてまう可能性のある作品だと思います。何でこの作品がそこまで評価されるの?と疑問に思う人が出てくるレベルです。第92回アカデミー授賞式を席巻した作品というのを意識しないで見るのはもう不可能ですが、出来るだけ冷静に、無心で見て頂きたい作品ですね。

 

 

評価されている理由

この映画が評価されている理由はいくつかあって、まず表現力です。韓国社会の裏側や貧富の格差などの問題への対処方法と、それらの問題を表現する方法は非常に表現力が強く魅力的だからです。前半から中盤あたりまでの表現力は万引き家族的なクレイジーさがあって、絶対海外の人好きだよなこういうシーンやフレーズと思わせるような笑える場面があって流石韓国と思わざるを得ないと思います。

その次の理由はテーマで、2019年に世界の映画の主流テーマに追い込まれた暗い社会的良心を備えた作品だからです。 それはカンヌで上映された映画で明らかで、ジョーカーのような映画が同じスレッドを取り上げて、それが一年中続きました。

最後に、この映画が最高の理由は、そのテーマをよく理解しているという事だけではありません。 裕福なキャラクターを、特に悲惨でも悪くもないようしたという事に尽きます例えば他の人気映画のように絶対悪であったり同情出来ないキャラクターではありません。普通の裕福なキャラクターなのです。

その裕福なキャラクターは道徳的で、友好的で、恐ろしい秘密を隠しておらず、悲惨にならないため、他人の不幸を喜ぶ気持ちを体験出来ます。彼らは彼らの特権に気付いていないのですが、凶悪なモンスターではありません。

貧しい家族は、勿論英雄ではありません。ですが、似たような事が現実で起きたときに果たしてどれだけの人間が喜ぶのでしょうか。勿論映画であのシーンを見て喜ぶ人は少ないでしょうが、それだけ映画に登場する貧しい家族たちのような大勢の屍の上で実際に社会は回っていて、彼らからすれば富裕層こそがパラサイトのように思っているはずです。この映画は社会経済やシステムにNOを突きつけるような社会経済を批判している作品なのだけれども、娯楽として楽しめる余地があるため評価された作品なのだと思います。

 

終わりに

見た方は、受賞をする前に見たかったと多分皆さん思うはずです。ですが冷静に思い返して頂きたいです。