漫画・本レビュー

テニスの王子様について レビュー

私はワールドトリガーを見るだけのためにジャンプスクエアを購入しているのですが、ほかの漫画も気になったので読み返してみることにしました。一番気になったのはテニスの王子様で、それはなぜかと言いますと昔から結構無茶苦茶やってたイメージが強くて(リスペクトしている)最近はどうなっているんだろうという単純な疑問からです。

 

テニスの王子様

 

ワールドトリガー移籍連載開始一発目のジャンプスクエアでは、U-17W杯フランス代表プランス・ルドヴィック・シャルダール王子(中1)と越前の試合が行われようとしておりました。試合前の越前は「入道監督…馬どうもっス」などと意味不明の発言をしているのですが、この時点で特になんの感情も抱かなかったのでスルーしました。

この試合の前に女をかけて勝負をしていたようで、どうやらその勝負は引き分けたようです。この時点で何やら足を踏み入れてはいけない領域に足を踏み入れてしまった気がしたのですが、気のせいだと自分に言い聞かせて読み進めます。

試合前の王子と越前(ややこしい)の会話の中で”馬上テニス”という聞き覚えのない強烈なワードがポーンと飛び出してきて
リアルで言う、ん?もう一回言って?というなんとも言い難い状況になったのですが、動揺しても仕方ないので『そういう試合が行われたのか(真顔)』という感じで思考停止もとい、「頭の中を空っぽにして読み進める、頭の中を空っぽにして読み進める」
と発声して頭の中を完全に空っぽにしてから読み進めました。

読み進めると王子は幼少期から馬に乗りながらテニスをされていたとか。いやいやいやいや、と思いましたが、さすがです。やっぱりテニスの王子様はこうでなきゃね。
そう思ったのもつかの間、この王子全て1球で決めることができるエースの王子様だったのです(エースを取りまくれる)正気じゃないネテロ会長並みに正気じゃない。私はそう思いましたね。

でも実際蓋を開けてみると、王子様より越前の方が正気じゃなかったです。越前が光る打球を放つのですが、光る打球とは???この漫画に登場するプレイヤーいささか人間やめすぎじゃないですかねぇ・・・・・・私のその複雑な思いはあながち間違いではありませんでした。
なぜなら、次号の試合の続きを見るとテニスボールがラケットの強靭なガットを破って壁に(コンクリート気味。コンクリートじゃない可能性はないこともない。ほぼない)
めり込んじゃっているではありませんか。これは真剣に正気の沙汰じゃないですよ。フィクションとはいえ人死にが起きてもおかしくないレベルのパワーですから、両者ともあるいは登場人物全員なのでしょうが、ライセンスの永久剥奪をするのが望ましいと個人的には思っちゃいますよね。
これで試合とか無理でしょと思ってしまう自分がいるのと同時に、清々しいといいますか言葉に表現するのが難しいのですが『頭空っぽの方が夢詰め込める』ってすごい言葉だなと改めて実感しました。当たり前っちゃ当たり前なんですけれど忘れがちなんで、それを思い出させてくれる物ってどんなものでも敬意を抱かずにはいられませんよね。好みによるところが大きいのは否めないのですけれども。

 

展開が読めない

 

試合が終盤に差し掛かるにつれて敬意を抱いたのは本心で間違いないのですが、本当に私が抱いていたのは敬意だったのか?そう思わずにはいられませんでした。なぜなら、越前の打球を王子が返すたび返すたびガットが破れ、穴あきのラケットが量産されていくからです。それに加えその後、王子の打球が越前のガットを破って越前の体に当たり、越前が意識を失ってしまったり、審判にボールがヒットして(わざと疑惑アリ)担架で運ばれて行ったりもするのですが穴あきのラケットが量産された辺りから何が起きても動じなくなりました。ツッコミきれないです。

とはいえ、王子がラケットを二重にしてプレーしたときはルール的にいいの?と単純に疑問に思いました。当然ツッコまなかったですよ、野暮ってものですからね。

そんなこんなで、私の感情は二転三転と激しく揺さぶられたのですが、伝わりましたよね?いや〜ここまで自分の覚悟といいますか、信念のようなものを裏切ってくる漫画はないですよ。展開が全然読めないです(笑)是非みなさんも揺さぶられてみてください。特に昔読んでいた人や、これから初めて読まれる方にオススメしたい漫画です。

 

終わりに

次の試合は、真田とオジュワールドロンの試合なのですが1対5?6?みたいな構図になっていて私は少しの休息が必要だと思いました。わかっていただけたら幸いですが、それだけ魅力がありすぎるので一旦冷静になる時間が沢山必要なのです。次回がいつになるかはわかりませんが、また読み返してみたいと思います。ありがとうございました。