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21 Lessons review

21 Lessons

21 Lessons を読みたいけれども、読むのが面倒という方に向けて21のテーマから面白い話を簡単に紹介しようと思います。

第4章 無知 あなたは自分で思っているほど多くを知らない

 

 

自由主義の思想は、合理的な個人というものに絶大な信頼を置くようになった。民主主義は有権者が一番よく知っているという考えの上に成り立っていて、自由市場資本主義は顧客は常に正しいと信じている。

自由市場と自由市場経済

自由市場はすべての取引が政府や権力による強制で行われるのではなく、望むものが自発的に取引を行う市場のことで、商品とサービスの価格が公開市場と消費者によって自己規制されるシステムです。

自由市場経済は介入が行われる場合も強制を廃し自発的取引を助ける事を目的とし、投資、生産、流通に関する決定が、需要と供給の力によって生み出された価格シグナルによって導かれる経済システムです。

 

それについて著者は誤りだと提唱しています。提唱と言うと大げさかもしれませんが、大多数の顧客からすればなぜそれが誤りなのかわからないのは当然で著者は正にそれを、その考え方を誤りだとしているという風に私は捉えました。

なぜなら、他者の専門技術や知識に頼っている人間の言う「専門技術があります」「知識があります」という宣伝に世間はもっと疑問を抱くべきで、自分の考えが正しいと思って安易に受け入れる行為はある意味ではとても危険だと感じたからです。

読み進めていくと、ファスナーの仕組みを自分がどれだけ知っているかを評価する実験の話があり、参加者の大半は自分の知識に自信がありましたが、大半の参加者は見当もつきませんでした。このことを知識の錯覚と呼ぶようなのですが2015年には問題になっていて、その研究をした研究者は「知識を身につけるのは難しいが、ネットはそれをさらに難しくさせている」と述べていました。

これだけ見ても何が危険なのか、危険に思う必要がどこにあるのかと思われるかもしれませんが、現に日本は顧客は常に正しいどころか、お客様は神様の精神が根深く未だにそれが残っています。それが必ずしも誤りであるとは思わないですし危険だとは思いませんが、知っているはずの知識を全く知らないというのは、重要な判断や決断をする場面においてものすごく害であると言わざるを得ないでしょう。それくらい集団の心理的な価値観は必ずしも正しいと思わない方が良いと思います。
自分が正義だと思っていることが、意外と全然正義じゃなかったり、とんでもない価値観を押し付けていたりしますからね。

とはいえ、私たち顧客はその時代その時代を無知なりにうまく生きてきました。その生き方に危険性が含まれていたとしても、それぞれの価値観を一致させることは出来ないのです。ですのですぐそばにある私たちの日常の中に危険性が含まれているかもしれないという認識を持つべきなのではないでしょうか。ポイ捨てや環境問題と一緒で一人一人の価値観や認識が大きな意味を持つのではないでしょうか。

 

 

終わりに

ものすごく簡単簡潔に紹介させていただきましたが、このような形で少しづつ紹介していきたいと思います。

私も自分の活動について改めて思うところや考えさせられるような点が正直な話ありますし、現在の個人ブログのようなスタイルで果たしていいのだろうかと悩みます。ですが、専門ページのようなスタイルでやることに最初から違和感を感じていましたので、このスタイルで続けて行きたいと思います。胡散臭いでしょうが逆にわかりやすいと思いますのでこれはこれでユーザーに良心的なのではないかと個人的には思うところです。それが正義ではないと認識していますし、これからもその認識は持ち続けます。持ち続けることで皆さんに何かを紹介するときは海外サイトと日本のサイトで調べたりですとか、完璧には難しいですがなるべく比較したりですとか情熱を持って紹介したいです。

全然違う話になりますが、ホリエモンチャンネルで一蘭の成功した理由が解説されておりまして、その解説がとても面白かったです。これから経営を考えている方のヒントと言うとちょっと大げさかもしれませんが、何か一蘭の成功した理由に成功のヒントが隠されている気がしてなりません。21 Lessonsを見たせいか、ある意味、顧客が常に正しいという考えの見直しや否定から生まれたサービスのような気もするんですよね。